畑の肥料

肥料の種類と効果まとめ

植物を育てるために欠かせないのが、肥料です。肥料によって植物は様々な恩恵を受け、成長をしてくれます。

さて、そんな肥料にも、種類があります。そしてその種類によって効果も違ってきます。その肥料の種類と効果についてまとめてみました。

肥料の種類について

大きく分けると有機肥料と化学肥料の二種類

植物を育てるための肥料には、いくつもの種類が存在しています。ですが、それらの肥料も大きく分けると、二つの種類に集約されます。その二つであるのが、有機肥料と化学肥料です。

有機肥料と化学肥料の違いについては、有機物でできているか化学的な工程を用いて作られたかという点で差があります。有機肥料の場合、植物や動物など有機的な原料を用いて作られます。その点で、化学肥料は、無機質と呼ばれる鉱物や窒素などを用いて作られます。

一般的に売られている肥料は、必ずどちらかに分けられます。よくチェックしてみましょう。

肥料の効果の違い

有機肥料と化学肥料は、その製法や成分が違っていることから、効果についても違いが出てきます。

まず有機肥料の効果としては、土に混ぜることで時間をかけて徐々に植物に良い影響が出ることが特徴的です。これは、有機肥料が植物の根から取り込まれることが理由になります。

逆に化学肥料については、水に溶かすことができる肥料が多いです。そのため、すぐに植物が吸収をしてくれるため、効果もすぐに出てきます。比較的簡単に取り扱いができるのが、特徴です。

肥料には、以上のような効果の違いも存在しています。

肥料の三要素と呼ばれる成分について

肥料の三要素とは何か

肥料には必ず含まれている、基本となる三要素が存在しています。そしてその要素とは、窒素・リン酸・カリウムです。

なぜこの三要素が必要になるのかというと、植物を大きく成長させる働きをしたり、果実を大きくしたり、根を太くしたりする働きがあります。以上のように、肥料の三要素が含まれていることによって、植物は効率的に成長するのです。

これらの三大要素は、土にも含まれています。しかし、しっかりと養分を含んだ土でなければ植物が理想的な状態まで育つには不十分なことが多いです。ですので、肥料によってそれを補ってやることが必要となります。

三要素の過剰供給

肥料には欠かせない三要素ですが、過ぎたるは及ばざるが如しということわざがあるように、過剰供給をしてしまうと問題が発生することがあります。

まず窒素の過剰供給は、植物が病気にかかったり、実の成りが悪かったりします。カリウムの過剰供給は、同じく病気を誘発したり、葉や茎が黄色くなったり壊死するなどの症状がでます。リン酸については、土壌の微生物が増えるデメリットがあります。

これらの点から、三要素も供給し過ぎてしまうと逆にマイナスになってしまいます。適度な量をあげるのが重要なポイントです。

肥料がもたらす効果について

植物の成長を促進してくれる

肥料の主な効果としては、植物の成長を促進させてくれることが代表的です。この成長効果をもたらしてくれるのが、前項で紹介をした肥料の中に含まれている三要素になります。

三要素には、それぞれ成長をさせる部分の違いがあり、窒素は葉っぱ、リン酸は実、カリウムは茎や根に対応しています。そのため、植物や大きく成長させたい部位に応じて、三要素の配合を調整した肥料を用いるのです。

植物は土からこれらの栄養素を得ますが、不足しがちな部分を、肥料によって補うのが一般的な使い方です。

三要素の吸収を促進する効果も

肥料には先述した三要素が含まれていますが、含まれている成分はこの三要素だけではありません。その他の、多くの要素が含まれているものが多いです。

三要素以外の栄養が肥料に含まれている理由としては、三要素の吸収を促進する効果を持たせる意味合いなどがあります。そのため、うまく配合された肥料は、より効果的な植物の成長効果を持つことになります。

植物を成長させる効果、そしてその効果をより高める補助作用の二つが、肥料によってもたらされます。このようにうまく配合された肥料によって、植物の成長は円滑に行うことができるのです。

まとめ

肥料というと、単に植物の栄養分としか認識していないかもしれません。しかし、蓋を開いてみると、肥料にはこのような秘密や効果などがあります。

ガーデニングや植物の栽培、農作物を育てることを考えているのであれば、肥料についてしっかりと知識をつけておく必要があります。そして肥料を有効に使用して、効率よく植物を育てていきましょう。

有機肥料と化成肥料について詳しく解説しています。→有機肥料と化成肥料の違い:メリットとデメリットまとめ