家庭菜園やガーデニングを邪魔してくるのが、害虫たちです。
一般的な家庭にも発生する害虫と、その対策について種類ごとにまとめてみました。
目次
カタツムリ・ナメクジ対策
農薬や塩・砂糖、トラップで対処
カタツムリやナメクジは、浸透圧の関係で塩や砂糖に弱いです。ですので、それらを振りかけるだけでも退治することができます。その他に、農薬の使用でも、対策をすることが可能です。
また、飲料のビールを好む性質があります。この性質を応用して、器にビールを入れるトラップを作っても対処できます。
暗く湿度が高い場所を作らない
カタツムリとナメクジは乾燥する場所を嫌うため、暗く、湿度が高い場所を好みます。そのため、植物の近くにカタツムリとナメクジが好む場所があると、その被害に遭いやすい傾向があるのです。
このことから、できるだけ物陰を少なくし、暗く湿度が高い場所を作らないようにしましょう。そうすれば、カタツムリやナメクジの繁殖を少なくすることが可能になります。
アザミウマ対策
シルバーシートを活用
アザミウマはどのような植物にも発生する害虫です。そのため、適切な対処が必要になります。
このアザミウマは、太陽光を嫌う傾向があります。ですので、農作物にシルバーシートをかけるなどして、太陽光を反射する仕掛けで対策が可能です。
また、丈の短い野菜であれば、防虫ネットを張ることによっても対策ができます。
農薬の使用を適切に行い、天敵の虫を生かす
アザミウマは、テントウムシやカメムシの仲間が天敵です。しかし、農薬が使用されてこれら天敵の虫がよりつかなくなると、アザミウマが繁殖する原因となってしまいます。
農薬の使用を適切に行い、アザミウマの天敵とされる虫を生かすことができれば、これら天敵の虫が益虫としてアザミウマを攻撃してくれます。農薬を使いすぎたり、益虫に影響がでたりしないようにしましょう。
ダンゴムシ対策
複数の農薬を用途に応じて使用
ダンゴムシ対策の一つとして農薬を使用する方法があります。その農薬には、スプレータイプのものから、粉末状のもの、そしてダンゴムシに食べさせる形で効果を発揮するものなどの種類があります。
少数のダンゴムシには、スプレーを。広く強い効果を求める場合、粉末のものや食べさせる農薬を使いましょう。
ダンゴムシの餌となるものを排除しておく
ダンゴムシは湿気のある場所を好みます。
そして、餌となる枯葉などがある場所も好んで生息し、繁殖するようになります。そのため、ダンゴムシの餌となるものを排除しておきましょう。
枯葉などを掃除するのはやや手間がかかります。ですが、被害を少なくするために、こまめな掃除が大切です。
コナジラミ対策
粘着性のトラップで駆除
コナジラミは農薬を使わなくても駆除することが可能です。その方法の代表例として、粘着性のトラップの使用が挙げられます。
黄色い色をコナジラミは好む傾向があります。ですので、黄色く着色した粘着性のトラップを用意しましょう。そうするだけで、多くのコナジラミを自然と駆除することが可能です。
防虫ネットや他の植物でも飛来を防ぐ
コナジラミの被害を防ぐには、コナジラミを飛来させないことも重要になります。その方法としては、防虫ネットや他の植物の利用が挙げられます。
防虫ネットは、一般的な使用方法でかまいません。他の植物の利用については、育てている植物よりも高い背丈の植物を、守りたい植物の周りに配置するという方法です。
アオバハゴロモ対策
捕獲して直接的な駆除を
アオバハゴロモが植物に繁殖しているのを見かけた場合、捕獲をするなどして、直接的な駆除をすることが第一策です。
アオバハゴロモの幼虫であれば、紙などを使って捕りましょう。この時、分泌物を植物につけていることがありますので、それも一緒に拭き取ります。成虫であれば、虫取り網などで捕獲をしてください。
大量発生や予防には農薬の使用を行う
アオバハゴロモは、少ない数であれば上記のような直接的な駆除を行うことができます。しかし、大量に発生していた場合は、農薬を用いて駆除を行いましょう。
また、アオバハゴロモは、毎年同じ場所に帰ってくる習性もあります。ですので、次年度にアオバハゴロモがやってこないように、あらかじめ農薬で予防をしておくという方法もあります。
まとめ
家庭菜園やガーデニングで植物を育てる上では、害虫対策は必ず行わなければならないことです。今回ご紹介した害虫への対策方法を参考にし、適切な対処を行うようにしてください。
また、今回紹介した害虫以外にも、植物を狙う害虫は多いです。ですので、その他の害虫についても対策の知識を得ておくことも念頭に置いておいてください。
家庭菜園では、害虫対策以外にも病気対策も必要です。→家庭菜園やガーデニングの病気対策まとめ