緑地の除草

庭園や宅地などの緑地で使う除草剤について

庭園や宅地には、緑地がつきものです。その緑地を健康に維持させるためには、余計な雑草を駆除していかなければなりません。そして雑草の処理に用いられるのが、除草剤になります。
緑地に用いられる除草剤には、いくつかの種類があり、適切な使用方法もあります。この記事では、その除草剤についての解説をさせていただきます。

除草剤には使うべき時期や時間がある

どのような時期に除草剤を使えばいい?

除草剤は、効果的に緑地の雑草を生えなくしてくれる画期的な薬剤です。しかし、それも適切なタイミングで用いなければ宝のもちぐされとなります。
さて、それでは除草剤はどういった時期に用いれば良いのでしょうか。適切なタイミングとしては、雑草が多く生えてくる季節である、春から夏にかけてが良いでしょう。
ただ、除草剤は雨で流れてしまうと効果が半減します。ですので、雨が多い時期や梅雨の時期には天気に気をつけて、ある程度晴れが続く時に除草剤を散布するようにしてください。

除草剤を使う適切な時間帯について

除草剤には、それを使う適切な時期があるとともに、適切な時間帯というものもあります。その適した時間帯として、朝と夕方が挙げられます。
朝と夕は、比較的気温が低いことが特徴です。そのため、除草剤が太陽熱によって蒸発してしまうことを防げます。冬場であれば時間帯を問いませんが、雑草の多い夏場に除草剤は多様することが多いので、除草剤を用いる時間帯にも注意を払っておく必要があるでしょう。

除草剤の安全性について知識を得る

主流の除草剤は安全性が高い

除草剤というと、草を枯らしてしまうわけですから、危険というイメージがあるかもしれません。では、実際のところ除草剤は危険なのでしょうか。
実は主流とされている除草剤については、安全性の高いものが多いのが特徴です。特に通称「グリホ剤」と呼ばれている、アミノ酸系の除草剤は、人畜無害な種類として認知されています。
特にこだわりなく除草剤を使いたい場合は、毒性の少ないグリホ剤などの主流な除草剤を用いるようにしましょう。

危険性のある除草剤もあることを知っておく

除草剤の多くは安全性が高いものは多いです。

しかし、成分によっては危険性のあるものも存在しています

危険な除草剤の代表例とされているのが、パラコートと呼ばれるビピリジニウム系の除草剤です。このタイプの除草剤は、吸引してしまうと人やペットなどに健康被害をもたらします。
また、先ほどご紹介したアミノ酸系の除草剤も、誤飲などしてしまうと重篤な健康被害に陥る可能性もあります。ですので、危険性の有無にかかわらず、除草剤は正確な使用を心がけましょう。

除草剤の粒剤と液剤の違いについて

粒剤の除草剤を使うべきケース

粒剤の除草剤は、土壌処理用型の除草剤と呼ばれています。その特徴として、長期的に時間をかけて除草効果を発揮してくれる点が挙げられます。
粒剤は持続した効果を発揮しますが、即効性があるわけではありません。そのため、草が生える前もしくは生え始めの頃に用いることが適切だとされています。いわゆる予防段階で用いる除草剤だと言えます。
また、粒剤は乾燥しているため、土地が乾燥しきっている状態では成分が融解しません。使用前は土壌に水をまく、雨が降った後に散布するなどの工夫をしましょう。そうすることで、十分な効果を発揮してくれます。

液剤の除草剤を使うべきケース

液剤の除草剤は、粒剤の除草剤とは逆の特性を持ちます。つまり、即効性があるということです。
液剤は、直接草に振り掛けると、葉っぱや茎からその成分が浸透します。そして内部から草を枯らしていくというメカニズムがあります。そのため、既に草が生えてしまったようなケースに用いるとその効果が十分発揮されます。
一般的な液剤は、草が地表に伸びている部分のみに効果があります。ですが、特殊な液剤の場合は根まで枯らすことができるものもあります。用途に応じて使い分けるようにしましょう。
なお、液剤の場合は水分があると効き目が小さくなります。ですので、その点にも注意しておいてください。

まとめ

雑草を処理するための除草剤は、その特性を知り、うまく使うことでその効果の恩恵を十分に受けられます。どのようなタイミングで、どのような除草剤を用いるのかを考慮して除草剤を使うようにしましょう。
ところで蚊やゴキブリなどの害虫にお困りではありませんか?殺虫剤の使い方もまとめてみました→家庭ではどう使う?殺虫剤の使い方をご紹介