家庭で使う殺虫剤

家庭ではどう使う?殺虫剤の使い方をご紹介

殺虫剤は、農業で使われるような業務用のものから、家庭用のものまで幅広くあります。さて、そんな殺虫剤は、家庭ではどうやれば上手く使えるのでしょうか。
今回は、対象となる虫や用途別に、適切な殺虫剤の使い方をご紹介させていただきます。

飛んでくる虫への殺虫剤の使い方

ハエも蚊はスプレータイプでやっつけられる

小さく、そして飛び回る虫の代表例として、ハエや蚊が挙げられます。これらの虫には、スプレータイプの殺虫剤が効きます。
スプレータイプの殺虫剤は、使用開始前にストッパーを外します。そしてトリガーが引ける状態にして、虫の居る空間そのものに、まんべんなく薬剤を噴射するように使ってください。噴射時間は部屋の広さや殺虫剤の種類にもよりますが、概ね5秒前後です。これによって、薬剤の効能によって虫は動きが弱まったり、生き絶えたりします。
殺虫剤は虫に直接噴射しなければならないようなイメージがありますが、ハエや蚊については直接ではなくとも効果があります。

蚊には設置タイプの殺虫剤も効く

日本には昔から、蚊取り線香という殺虫剤があります。この蚊取り線香と同様に、蚊は設置型の殺虫剤でも退治することが可能です。
設置型のものには幾つかの種類があります。代表例を挙げると
  • 先述した蚊取り線香
  • マット式電気蚊取
  • 液体式電気蚊取
などです。
これらの設置型の殺虫剤には、それぞれ特徴があります。
蚊取り線香は、電気や電池を使わないため、手軽さや屋外での使用が適しています。マット式電気蚊取りは、持続性は半日から1日と短いですが、小型のものが多いため、スペースがないような場所で使うとベストです。液体式の場合は持続力があるため、殺虫効果を数十日継続したい場合に用いましょう。

 蜂など危険な飛行する虫の対処法

ハエや蚊とは違って、蜂は危険な飛行系の虫です。この蜂などの虫を退治する上では、専用のスプレー式殺虫剤が適切です。
専用のスプレー式殺虫剤は、遠くまで大量の殺虫剤が届くように設計されています。そのため、蜂と距離を取りつつ、殺虫剤を噴射できます。ハエや蚊は、空間に殺虫剤を噴射していましたが、蜂の場合は直接噴射をしてください。これは屋内でも屋外でも同様です。

ただ、蜂の巣を殺虫剤で退治する場合は、多くの蜂が反撃する可能性があります。必ず防護服など自分の身を守る装備を整えておきましょう。

家庭の大敵!ゴキブリを駆除する殺虫剤

スプレータイプの殺虫剤の使用法

ゴキブリは家庭に必ずと言っていいほど生息する害虫です。そんな家庭の大敵を駆除する上で役立つのも、ゴキブリ専用のスプレータイプの殺虫剤です。
ハエや蚊用のスプレー殺虫剤と同様に、最初はストッパーを外します。そして直接、ゴキブリの個体に噴射するようにしてください。ゴキブリは見た目は怖いですが、蜂のように大きな危害を加える虫ではありません。そのため、ある程度近づいて噴射しても大丈夫です。
なお、殺虫剤の噴射時間はゴキブリの大きさにより変わります。小さいものならば、1秒から2秒ほど、大きいものならば6秒から8秒ほどです。また、ゴキブリが隙間に逃げ込んだ場合も、その場所にスプレーを噴射することで、誘き出すことが可能になります。

燻煙タイプの殺虫剤

出現したゴキブリではなく、部屋全体に隠れているゴキブリを退治したいケースもあります。そのような場合は、燻煙タイプの殺虫剤を使用してください。
燻煙タイプは部屋全体に薬剤が撒かれるため、事前準備をしなければなりません。ゴキブリが居そうな部分を解放する、精密機器を撤去しておく、ペットや飼育用の虫を非難させておく、火元は必ず切っておくなどして環境を整えてから使用してください。
なお、燻煙タイプの殺虫剤は、部屋の広さにより使用する容量が変わります。購入前に適用される部屋の広さを確認して、適切な容量のものを購入しましょう。

設置型の殺虫剤でもゴキブリ退治はできる

ゴキブリには、設置型の殺虫剤もあります。ゴキブリが食べるような薬剤を用いるタイプのものです。
設置型の殺虫剤は、ゴキブリが生息していそうなフロア5平方メートル内に、間隔を開けて2〜4個を設置します。設置する箇所も、できるだけゴキブリが好みそうな隙間や流しの下などを選びましょう。
設置した殺虫剤は、その日から効果を発揮します。有効期限は、製品にもよりますがおおよそ半年程度です。いつ設置したのかを忘れないようにメモしておき、有効期限が切れる前に再び新しいものを設置するようにすれば効果を持続できます。

まとめ

殺虫剤は家庭において、退治する虫や、部屋の環境、用途など様々な条件で使い方が変わります。適切で、なおかつ効率の良い使用方法を心がけて、嫌な虫達を撃退するようにしましょう。
他にもネズミの被害にお困りならこちらの記事もどうぞ!→意外に使う人も多い?ネズミを駆除する薬剤
畑の肥料

肥料の種類と効果まとめ

植物を育てるために欠かせないのが、肥料です。肥料によって植物は様々な恩恵を受け、成長をしてくれます。

さて、そんな肥料にも、種類があります。そしてその種類によって効果も違ってきます。その肥料の種類と効果についてまとめてみました。

肥料の種類について

大きく分けると有機肥料と化学肥料の二種類

植物を育てるための肥料には、いくつもの種類が存在しています。ですが、それらの肥料も大きく分けると、二つの種類に集約されます。その二つであるのが、有機肥料と化学肥料です。

有機肥料と化学肥料の違いについては、有機物でできているか化学的な工程を用いて作られたかという点で差があります。有機肥料の場合、植物や動物など有機的な原料を用いて作られます。その点で、化学肥料は、無機質と呼ばれる鉱物や窒素などを用いて作られます。

一般的に売られている肥料は、必ずどちらかに分けられます。よくチェックしてみましょう。

肥料の効果の違い

有機肥料と化学肥料は、その製法や成分が違っていることから、効果についても違いが出てきます。

まず有機肥料の効果としては、土に混ぜることで時間をかけて徐々に植物に良い影響が出ることが特徴的です。これは、有機肥料が植物の根から取り込まれることが理由になります。

逆に化学肥料については、水に溶かすことができる肥料が多いです。そのため、すぐに植物が吸収をしてくれるため、効果もすぐに出てきます。比較的簡単に取り扱いができるのが、特徴です。

肥料には、以上のような効果の違いも存在しています。

肥料の三要素と呼ばれる成分について

肥料の三要素とは何か

肥料には必ず含まれている、基本となる三要素が存在しています。そしてその要素とは、窒素・リン酸・カリウムです。

なぜこの三要素が必要になるのかというと、植物を大きく成長させる働きをしたり、果実を大きくしたり、根を太くしたりする働きがあります。以上のように、肥料の三要素が含まれていることによって、植物は効率的に成長するのです。

これらの三大要素は、土にも含まれています。しかし、しっかりと養分を含んだ土でなければ植物が理想的な状態まで育つには不十分なことが多いです。ですので、肥料によってそれを補ってやることが必要となります。

三要素の過剰供給

肥料には欠かせない三要素ですが、過ぎたるは及ばざるが如しということわざがあるように、過剰供給をしてしまうと問題が発生することがあります。

まず窒素の過剰供給は、植物が病気にかかったり、実の成りが悪かったりします。カリウムの過剰供給は、同じく病気を誘発したり、葉や茎が黄色くなったり壊死するなどの症状がでます。リン酸については、土壌の微生物が増えるデメリットがあります。

これらの点から、三要素も供給し過ぎてしまうと逆にマイナスになってしまいます。適度な量をあげるのが重要なポイントです。

肥料がもたらす効果について

植物の成長を促進してくれる

肥料の主な効果としては、植物の成長を促進させてくれることが代表的です。この成長効果をもたらしてくれるのが、前項で紹介をした肥料の中に含まれている三要素になります。

三要素には、それぞれ成長をさせる部分の違いがあり、窒素は葉っぱ、リン酸は実、カリウムは茎や根に対応しています。そのため、植物や大きく成長させたい部位に応じて、三要素の配合を調整した肥料を用いるのです。

植物は土からこれらの栄養素を得ますが、不足しがちな部分を、肥料によって補うのが一般的な使い方です。

三要素の吸収を促進する効果も

肥料には先述した三要素が含まれていますが、含まれている成分はこの三要素だけではありません。その他の、多くの要素が含まれているものが多いです。

三要素以外の栄養が肥料に含まれている理由としては、三要素の吸収を促進する効果を持たせる意味合いなどがあります。そのため、うまく配合された肥料は、より効果的な植物の成長効果を持つことになります。

植物を成長させる効果、そしてその効果をより高める補助作用の二つが、肥料によってもたらされます。このようにうまく配合された肥料によって、植物の成長は円滑に行うことができるのです。

まとめ

肥料というと、単に植物の栄養分としか認識していないかもしれません。しかし、蓋を開いてみると、肥料にはこのような秘密や効果などがあります。

ガーデニングや植物の栽培、農作物を育てることを考えているのであれば、肥料についてしっかりと知識をつけておく必要があります。そして肥料を有効に使用して、効率よく植物を育てていきましょう。

有機肥料と化成肥料について詳しく解説しています。→有機肥料と化成肥料の違い:メリットとデメリットまとめ

植物を健康に育てる

植物の病気を予防・治療する薬剤をご紹介

植物には、病気を防いだり治療をしたりできる薬剤があります。その薬剤は、農作物に用いるもの、そして家庭の園芸に用いるものなどの種類が存在しています。
それら植物の病気を予防・治療する薬剤をご紹介いたしましょう。

畑の野菜などに使う殺菌剤について

殺菌剤の選び方のポイント

畑に用いる殺菌剤には、かなり多くの種類があります。そしてその種類ごとに、効果や対象となる菌の種類も変わってきます。そのため、殺菌剤を選ぶ際には、畑の野菜にどのような症状が出ているのか、もしくはどの症状を予防したいのかを判断しましょう。その症状によって、購入する殺菌剤を選択します。
また、殺菌剤には液体と固体のものがあります。液体は広範囲に多く散布できる特性があり、固体は部分的ですが確実な効果を発揮できる特性があります。対象範囲の広さによっても、適切な殺菌剤を選ぶようにするのもお勧めです。

最適な殺菌剤の使用方法

殺菌剤の使用方法は、その薬剤の形状によって変わってきます。
液体タイプの殺菌剤であれば、スプレー状に噴射できる容器に移し替えて散布するようにします。なお、液体の薬剤は、適度な濃度に薄める必要があります。この際に薄めすぎないようにしましょう。ただ、元からスプレーができる容器に入っているような液体の薬剤は、薄める必要はありません。そのまま使用をしてください。
固形タイプは、そのまま土の上に撒くだけでかまいません。これだけで、問題なく殺菌効果を発揮してくれます。
また、それぞれの薬剤には説明書がついており、散布回数などの注意書きが記載されています。その点も見逃さずに把握しておきましょう。

家庭用の鑑賞用の花や観葉植物に使う薬剤について

家庭用植物への殺菌剤の選び方

家庭用の観葉植物や鑑賞用の花にも、様々な病気が起こってしまいます。それらを防ぐためには、殺菌剤の使用が必要です。
これらの植物への殺菌剤の選び方も、畑に使う殺菌剤の選び方と基本的には同じです。そのため、植物に起こっている症状、防ぎたい症状に対応できる効能の薬剤を選ぶようにしましょう。

また、鑑賞用の植物には、害虫が発生します。殺菌剤の中には殺虫と殺菌の両方に対応できるものもあります。害虫駆除を行いたい場合は、両方担える薬剤の使用も適切です。

家庭用植物に殺菌剤はこう使う

家庭用植物への殺菌剤にも、固形タイプ、液状タイプ、スプレータイプ、エアゾール剤などのものがあります。畑に使うものとは違って、家庭用の植物への薬剤は、希釈などをせずとも手軽に使えるものが多いのが特徴です。
殺菌剤を、どれくらいの範囲にどうやって使いたいかによって、使用するタイプを使い分けてください。多くの面積に使用したい場合は、液状タイプのものを希釈して使用しますし、手軽に小面積で使いたい場合はスプレータイプやエアゾール剤などを使いましょう。
固形タイプは菌を予防する効果があるものも多く、効果が長期的になります。ですので、持続した効果を発揮させたい場合に用いるなど、それぞれの特性に合わせた使用が重要です。

保護殺菌剤と浸透性殺菌剤とは

保護殺菌剤について

保護殺菌剤は、主に植物が病気にかかるのを予防する点に特徴のある薬剤です。植物にこの殺菌剤を用いると、植物の表面に薬剤が付着します。そしてその表面に飛来したり、植物の中から繁殖をしに出てくる菌を殺してくれます。
しかし、保護殺菌剤は表面に出てきた菌のみを殺すため、植物の内部に侵入してしまった菌に対しては効果を発揮しません。
なお、植物用殺菌剤として販売されているものの多くが、この保護殺菌剤です。

浸透性殺菌剤について

浸透性殺菌剤は、植物が病気にかかってしまうのを防ぐとともに、治療も行うことができる薬剤です。浸透性という名称からもわかるように、植物内に侵入していった菌に対しても、薬剤が浸透することによって殺菌効果を発揮してくれます。
この治療効果については、侵入してすぐの状態の菌に対して発揮されます。ですので、浸透性殺菌剤で治療ができるとは言っても、過去に菌によってダメージを与えられた部位を治療することはできません。
保護殺菌剤と比較すると、植物内部に入り、治療を行うことができるという点が、浸透性殺菌剤の大きな特徴と言えるでしょう。

まとめ

植物に用いる殺菌剤にも、いくつもの種類があることがわかりました。また、一言に殺菌剤といっても浸透性殺菌剤や保護殺菌剤といった、効能そのものが違うものもあります。どのような効果を発揮させたいのかによって、適切な薬剤を効率的に使用してください。
また、雑草にお困りならこちらの記事もどうぞ!→庭園や宅地などの緑地で使う除草剤について
花を害虫から守るために薬剤を散布

家庭菜園やガーデニングの害虫対策まとめ

家庭菜園やガーデニングを邪魔してくるのが、害虫たちです。

一般的な家庭にも発生する害虫と、その対策について種類ごとにまとめてみました。

カタツムリ・ナメクジ対策

農薬や塩・砂糖、トラップで対処

カタツムリやナメクジは、浸透圧の関係で塩や砂糖に弱いです。ですので、それらを振りかけるだけでも退治することができます。その他に、農薬の使用でも、対策をすることが可能です。

また、飲料のビールを好む性質があります。この性質を応用して、器にビールを入れるトラップを作っても対処できます。

暗く湿度が高い場所を作らない

カタツムリとナメクジは乾燥する場所を嫌うため、暗く、湿度が高い場所を好みます。そのため、植物の近くにカタツムリとナメクジが好む場所があると、その被害に遭いやすい傾向があるのです。

このことから、できるだけ物陰を少なくし、暗く湿度が高い場所を作らないようにしましょう。そうすれば、カタツムリやナメクジの繁殖を少なくすることが可能になります。

アザミウマ対策

シルバーシートを活用

アザミウマはどのような植物にも発生する害虫です。そのため、適切な対処が必要になります。

このアザミウマは、太陽光を嫌う傾向があります。ですので、農作物にシルバーシートをかけるなどして、太陽光を反射する仕掛けで対策が可能です。

また、丈の短い野菜であれば、防虫ネットを張ることによっても対策ができます。

農薬の使用を適切に行い、天敵の虫を生かす

アザミウマは、テントウムシやカメムシの仲間が天敵です。しかし、農薬が使用されてこれら天敵の虫がよりつかなくなると、アザミウマが繁殖する原因となってしまいます。

農薬の使用を適切に行い、アザミウマの天敵とされる虫を生かすことができれば、これら天敵の虫が益虫としてアザミウマを攻撃してくれます。農薬を使いすぎたり、益虫に影響がでたりしないようにしましょう。

ダンゴムシ対策

複数の農薬を用途に応じて使用

ダンゴムシ対策の一つとして農薬を使用する方法があります。その農薬には、スプレータイプのものから、粉末状のもの、そしてダンゴムシに食べさせる形で効果を発揮するものなどの種類があります。

少数のダンゴムシには、スプレーを。広く強い効果を求める場合、粉末のものや食べさせる農薬を使いましょう。

ダンゴムシの餌となるものを排除しておく

ダンゴムシは湿気のある場所を好みます。
そして、餌となる枯葉などがある場所も好んで生息し、繁殖するようになります。そのため、ダンゴムシの餌となるものを排除しておきましょう。

枯葉などを掃除するのはやや手間がかかります。ですが、被害を少なくするために、こまめな掃除が大切です。

コナジラミ対策

粘着性のトラップで駆除

コナジラミは農薬を使わなくても駆除することが可能です。その方法の代表例として、粘着性のトラップの使用が挙げられます。

黄色い色をコナジラミは好む傾向があります。ですので、黄色く着色した粘着性のトラップを用意しましょう。そうするだけで、多くのコナジラミを自然と駆除することが可能です。

防虫ネットや他の植物でも飛来を防ぐ

コナジラミの被害を防ぐには、コナジラミを飛来させないことも重要になります。その方法としては、防虫ネットや他の植物の利用が挙げられます。

防虫ネットは、一般的な使用方法でかまいません。他の植物の利用については、育てている植物よりも高い背丈の植物を、守りたい植物の周りに配置するという方法です。

アオバハゴロモ対策

捕獲して直接的な駆除を

アオバハゴロモが植物に繁殖しているのを見かけた場合、捕獲をするなどして、直接的な駆除をすることが第一策です。

アオバハゴロモの幼虫であれば、紙などを使って捕りましょう。この時、分泌物を植物につけていることがありますので、それも一緒に拭き取ります。成虫であれば、虫取り網などで捕獲をしてください。

大量発生や予防には農薬の使用を行う

アオバハゴロモは、少ない数であれば上記のような直接的な駆除を行うことができます。しかし、大量に発生していた場合は、農薬を用いて駆除を行いましょう。

また、アオバハゴロモは、毎年同じ場所に帰ってくる習性もあります。ですので、次年度にアオバハゴロモがやってこないように、あらかじめ農薬で予防をしておくという方法もあります。

まとめ

家庭菜園やガーデニングで植物を育てる上では、害虫対策は必ず行わなければならないことです。今回ご紹介した害虫への対策方法を参考にし、適切な対処を行うようにしてください。

また、今回紹介した害虫以外にも、植物を狙う害虫は多いです。ですので、その他の害虫についても対策の知識を得ておくことも念頭に置いておいてください。

家庭菜園では、害虫対策以外にも病気対策も必要です。→家庭菜園やガーデニングの病気対策まとめ

緑地の除草

庭園や宅地などの緑地で使う除草剤について

庭園や宅地には、緑地がつきものです。その緑地を健康に維持させるためには、余計な雑草を駆除していかなければなりません。そして雑草の処理に用いられるのが、除草剤になります。
緑地に用いられる除草剤には、いくつかの種類があり、適切な使用方法もあります。この記事では、その除草剤についての解説をさせていただきます。

除草剤には使うべき時期や時間がある

どのような時期に除草剤を使えばいい?

除草剤は、効果的に緑地の雑草を生えなくしてくれる画期的な薬剤です。しかし、それも適切なタイミングで用いなければ宝のもちぐされとなります。
さて、それでは除草剤はどういった時期に用いれば良いのでしょうか。適切なタイミングとしては、雑草が多く生えてくる季節である、春から夏にかけてが良いでしょう。
ただ、除草剤は雨で流れてしまうと効果が半減します。ですので、雨が多い時期や梅雨の時期には天気に気をつけて、ある程度晴れが続く時に除草剤を散布するようにしてください。

除草剤を使う適切な時間帯について

除草剤には、それを使う適切な時期があるとともに、適切な時間帯というものもあります。その適した時間帯として、朝と夕方が挙げられます。
朝と夕は、比較的気温が低いことが特徴です。そのため、除草剤が太陽熱によって蒸発してしまうことを防げます。冬場であれば時間帯を問いませんが、雑草の多い夏場に除草剤は多様することが多いので、除草剤を用いる時間帯にも注意を払っておく必要があるでしょう。

除草剤の安全性について知識を得る

主流の除草剤は安全性が高い

除草剤というと、草を枯らしてしまうわけですから、危険というイメージがあるかもしれません。では、実際のところ除草剤は危険なのでしょうか。
実は主流とされている除草剤については、安全性の高いものが多いのが特徴です。特に通称「グリホ剤」と呼ばれている、アミノ酸系の除草剤は、人畜無害な種類として認知されています。
特にこだわりなく除草剤を使いたい場合は、毒性の少ないグリホ剤などの主流な除草剤を用いるようにしましょう。

危険性のある除草剤もあることを知っておく

除草剤の多くは安全性が高いものは多いです。

しかし、成分によっては危険性のあるものも存在しています

危険な除草剤の代表例とされているのが、パラコートと呼ばれるビピリジニウム系の除草剤です。このタイプの除草剤は、吸引してしまうと人やペットなどに健康被害をもたらします。
また、先ほどご紹介したアミノ酸系の除草剤も、誤飲などしてしまうと重篤な健康被害に陥る可能性もあります。ですので、危険性の有無にかかわらず、除草剤は正確な使用を心がけましょう。

除草剤の粒剤と液剤の違いについて

粒剤の除草剤を使うべきケース

粒剤の除草剤は、土壌処理用型の除草剤と呼ばれています。その特徴として、長期的に時間をかけて除草効果を発揮してくれる点が挙げられます。
粒剤は持続した効果を発揮しますが、即効性があるわけではありません。そのため、草が生える前もしくは生え始めの頃に用いることが適切だとされています。いわゆる予防段階で用いる除草剤だと言えます。
また、粒剤は乾燥しているため、土地が乾燥しきっている状態では成分が融解しません。使用前は土壌に水をまく、雨が降った後に散布するなどの工夫をしましょう。そうすることで、十分な効果を発揮してくれます。

液剤の除草剤を使うべきケース

液剤の除草剤は、粒剤の除草剤とは逆の特性を持ちます。つまり、即効性があるということです。
液剤は、直接草に振り掛けると、葉っぱや茎からその成分が浸透します。そして内部から草を枯らしていくというメカニズムがあります。そのため、既に草が生えてしまったようなケースに用いるとその効果が十分発揮されます。
一般的な液剤は、草が地表に伸びている部分のみに効果があります。ですが、特殊な液剤の場合は根まで枯らすことができるものもあります。用途に応じて使い分けるようにしましょう。
なお、液剤の場合は水分があると効き目が小さくなります。ですので、その点にも注意しておいてください。

まとめ

雑草を処理するための除草剤は、その特性を知り、うまく使うことでその効果の恩恵を十分に受けられます。どのようなタイミングで、どのような除草剤を用いるのかを考慮して除草剤を使うようにしましょう。
ところで蚊やゴキブリなどの害虫にお困りではありませんか?殺虫剤の使い方もまとめてみました→家庭ではどう使う?殺虫剤の使い方をご紹介